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詐欺・防犯

警察からの電話は詐欺?ニセ警察詐欺の手口と見分け方

※この記事には広告・プロモーションが含まれます。

この記事のポイント

  • ニセ警察詐欺とは、警察官などを名乗り、捜査を名目にお金をだまし取る詐欺です。令和7年は1万1,014件、被害額は約1,005億円にのぼりました。
  • 本物の警察官は、LINEなどのSNSで連絡したり、ビデオ通話をしたり、警察手帳や逮捕状の画像を送ったりしません。お金を振り込ませることもありません。
  • 「警察です」という電話がきたら、いったん切って、自分で調べた警察署の番号か「#9110」に電話して確かめましょう。
  • 「+」から始まる国際電話の着信を止めるには、国際電話不取扱受付センター(0120-210-364)に申し込めば、固定電話の国際電話を無料で休止できます。

「〇〇警察署の者です。あなたの口座が犯罪に使われています」。こんな電話がかかってきたら、ニセ警察詐欺を疑ってください。ニセ警察詐欺とは、警察官などを名乗り、「捜査のため」などと言ってお金をだまし取る詐欺です。本物の警察官は、LINEなどで連絡したり、ビデオ通話で逮捕状を見せたり、お金を振り込ませたりしません。 おかしいと思ったら、いったん電話を切り、自分で調べた警察署の番号か「#9110」に電話して確かめましょう。

この記事では、ニセ警察詐欺の手口の流れと見分け方、電話がかかってきたときの対処、家でできる備えを説明します。

ニセ警察詐欺とは?

ニセ警察詐欺は、警察官や検察官などを名乗り、捜査(「優先調査」など)を名目にして、現金などをだまし取る手口です。警察庁によると、令和6年の後半ごろから被害が増えています。

警察庁が2026年6月に公表した令和7年(2025年)の確定値では、被害は次のとおりでした。

項目令和7年(2025年)
ニセ警察詐欺の件数1万1,014件
ニセ警察詐欺の被害額約1,005億円
特殊詐欺全体に占める件数の割合39.6%

出典:警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」

令和8年(2026年)も、上半期(1〜6月)だけで4,466件、被害額は約507.9億円にのぼっています(暫定値)。1件あたりの被害額がとても大きいのが特徴です。

ニセ警察詐欺の手口の流れ

よくある流れは、次のとおりです。

  1. 警察官を名乗って電話がかかってくる 固定電話や携帯電話に、「〇〇警察署」「〇〇県警」などを名乗って電話がかかってきます。実在する警察署の番号が画面に表示されることや、「+」から始まる国際電話でかかってくることもあります。
  2. 不安をあおる話をされる 「あなたの口座が犯罪に使われている」「携帯電話が不正に契約されている」「逮捕状が出ている」などと言われます。
  3. LINEなどのSNSやビデオ通話に誘導される 「くわしく説明する」と言って、LINEなどに移るよう言われます。ビデオ通話で制服姿の人が映ったり、警察手帳や逮捕状の画像が送られてきたりします。
  4. お金を振り込むよう言われる 「資産を守るため」「口座を調べるため」「身の潔白を証明するため」などと言って、指定した口座への振り込みを求めます。インターネットバンキングや暗号資産(仮想通貨)の口座への送金を指示されることもあります。
  5. 「誰にも話さないで」と口止めされる 「捜査の秘密なので家族にも言わないで」と言われ、相談できない状況に追い込まれます。

本物の警察官は、これをしません

次のどれか1つでも当てはまったら、詐欺だと考えてください。

本物の警察官がしないこと
LINEなどのSNSやメッセージアプリで連絡してくる
スマートフォンのビデオ通話をする
警察手帳や逮捕状の画像を送ってくる
「+」から始まる国際電話でかけてくる
お金の振り込みや送金、現金の受け渡しを求める
「家族にも内緒にして」と口止めする

「警察です」という電話がかかってきたら

あわてずに、次の順番で行動しましょう。

  1. 相手の所属・部署・名前を聞いて、メモする
  2. 「こちらからかけ直します」と言って、電話を切る ビデオ通話やSNSのやりとりも、すぐにやめます。
  3. 自分で調べた番号に電話して確かめる 電話帳や警察のホームページで調べた警察署の番号、または警察相談専用電話「#9110」に電話します。相手から教えられた番号には、かけ直さないでください。
  4. 家族にも相談する 口止めされても、必ず家族や身近な人に話しましょう。

お金を振り込んでしまったら

すぐに、振り込んだ先の金融機関と警察(110番)に連絡してください。早く連絡するほど、口座を止めてお金を取り戻せる可能性が高くなります。

家でできる備え

国際電話を止めておく

ニセ警察詐欺では、「+」から始まる国際電話がよく使われます。海外と電話をする予定がなければ、固定電話(ひかり電話を含む)の国際電話の発信と着信を、無料で休止できます。

申込先国際電話不取扱受付センター
電話番号0120-210-364(通話料無料)
受付時間オペレーター:平日9時〜17時/自動音声:24時間

留守番電話・通話録音を使う

固定電話をいつも留守番電話にしておき、相手を確かめてから出るようにすると、詐欺の電話に直接出ずに済みます。かかってきた電話に「この通話は録音されます」と流して自動で録音する機器(自動通話録音機)も、警察や自治体が設置をすすめています。

詐欺の電話を防ぐ機器やサービスは、迷惑電話・詐欺電話の対策の記事でくわしく紹介します。スマートフォンの設定は、iPhoneで迷惑電話を止める設定の記事をご覧ください。

家族で約束を決めておく

「警察やお役所、銀行を名乗る電話でお金の話が出たら、必ず家族に電話する」。この約束をひとつ決めておくだけで、被害をぐっと防ぎやすくなります。

相談先

相談先電話番号
警察相談専用電話#9110
消費者ホットライン(消費生活センター)188
被害にあったとき・急ぎのとき110

まとめ

  • ニセ警察詐欺は、警察官などを名乗り、捜査を名目にお金をだまし取る詐欺です。
  • 本物の警察官は、SNSやビデオ通話で連絡したり、逮捕状の画像を送ったり、お金を振り込ませたりしません。
  • 「警察です」という電話がきたら、いったん切って、自分で調べた番号か「#9110」で確かめましょう。
  • 固定電話の国際電話は、0120-210-364 に申し込めば無料で止められます。

詐欺の手口は、知っているだけで防げることが多いものです。この記事を、ご家族やお友だちにも送ってあげてください。

よくある質問

警察から本当に電話がかかってくることはありますか?

事件の確認などで警察から電話がかかってくること自体はあります。ただし、本物の警察官が電話でお金の振り込みを求めたり、SNSやビデオ通話に誘導したり、逮捕状の画像を送ったりすることはありません。少しでもおかしいと思ったら、いったん電話を切り、自分で調べた警察署の番号に電話して確かめましょう。

画面に警察署の番号が表示されていれば本物ですか?

本物とは限りません。詐欺グループが、実在する警察署や警察本部の番号を偽って表示させる手口が確認されています。表示された番号ではなく、電話帳や警察のホームページで自分で調べた番号にかけ直してください。

詐欺の電話に出てしまいました。どうすればいいですか?

お金を払ったり、個人情報を伝えたりしていなければ、すぐに大きな被害になることはありません。相手から教えられた番号には折り返さず、着信拒否などをしておきましょう。不安なときは、警察相談専用電話「#9110」に相談できます。お金を振り込んでしまった場合は、すぐに振込先の金融機関と警察(110番)に連絡してください。

「+」から始まる電話は出ないほうがいいですか?

「+」から始まる番号は、海外からの国際電話です。海外に知り合いがいないのにかかってきた場合は、出ないのが安心です。固定電話であれば、国際電話不取扱受付センター(0120-210-364)に申し込むと、国際電話の発信と着信を無料で休止できます。

家族にできることはありますか?

「警察やお役所を名乗る電話でお金の話が出たら、必ず家族に相談する」という約束を、家族の間で決めておくのが効果的です。固定電話を留守番電話にしておく、通話を録音する機器を付ける、なども被害を防ぐ助けになります。

参考にした情報

制度や金額は変わることがあります。最新の情報は、各機関の公式サイトや窓口でご確認ください。

この記事の更新履歴

  •  公開しました。

次に内容を見直す予定:2027年3月ごろ

内容の誤りや古い情報にお気づきの方は、お問い合わせからお知らせください。

この記事を書いた人

これからの暮らし帖 編集部

年金・医療・介護の制度、詐欺の対策、終活、相続、お葬式とお墓について、厚生労働省・日本年金機構・警察庁・法務省・自治体などの公的な情報を確認しながら記事を作成しています。制度や数字は、定期的に見直して更新しています。