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特別養護老人ホーム(特養)とは?入所の条件と費用、申し込み方

この記事のポイント

  • 特別養護老人ホーム(特養)とは、常に介護が必要な方が入所して、食事や入浴などの介護を受けながら暮らす、介護保険の施設です。
  • 入れるのは原則として要介護3以上の方です。要介護1・2の方は、やむを得ない理由がある場合に限られます。
  • 費用は、介護サービス費の自己負担に、居住費・食費・日常生活費を足した額です。要介護3・多床室・1割負担なら、月およそ9.6万円+日常生活費が目安です(当サイトの試算)。
  • 住民税非課税で預貯金が一定以下の方は、「負担限度額認定」を申請すると、居住費と食費が軽くなります。

特別養護老人ホーム(とくべつようごろうじんホーム、略して特養)とは、常に介護が必要な方が入所して、食事や入浴などの介護を受けながら暮らす、介護保険の施設です。入れるのは原則として要介護3以上の方です。入居一時金はなく、費用は要介護度や部屋のタイプ、所得によって変わります。要介護3・多床室(相部屋)・1割負担なら、月およそ9.6万円+日常生活費が目安です(当サイトの試算)。

この記事では、特養の入所の条件、費用のしくみ、費用を軽くする制度、申し込み方を説明します。

特養とは?

項目内容
正式な名前介護老人福祉施設
どんな施設か常に介護が必要な方が入所し、食事・入浴などの介護、機能訓練などを受ける
入れる人原則として要介護3以上
入居一時金なし
費用介護サービス費の自己負担+居住費+食費+日常生活費

出典:厚生労働省 介護サービス情報公表システム「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」(2026年10月23日に確認)

ほかの施設との違いは、老人ホームの種類と違いの記事でまとめます。

特養に入れる条件

  • 要介護3〜5の方:入所できます。
  • 要介護1・2の方:やむを得ない理由がある場合を除き、新たに入所することはできません。
  • 要支援1・2の方:利用できません。

まずは要介護認定を受けている必要があります。認定の受け方は、要介護認定とはの記事で説明します。

特養の費用はいくら?

費用の内訳

費用中身
介護サービス費介護の費用。1〜3割を自己負担
居住費部屋代と光熱水費
食費食材料費と調理費
日常生活費理美容代、日用品など

介護サービス費(1割負担・1日あたり)

要介護度従来型個室・多床室ユニット型個室
要介護3732円815円
要介護4802円886円
要介護5871円955円

出典:厚生労働省 介護サービス情報公表システム(2026年10月23日に確認)。施設の体制や加算、地域によって変わります

居住費と食費(1日あたりの基準額)

項目特養の場合
居住費:ユニット型個室2,066円
居住費:従来型個室1,231円
居住費:多床室(相部屋)915円
食費1,545円

出典:世田谷区「負担限度額認定証」(2026年8月1日更新。2026年10月23日に確認)。実際の金額は施設によって違うことがあります

1か月の費用の目安(当サイトの試算)

上の1日あたりの金額を30日分で計算した目安です。日常生活費や加算は含みません。

例介護サービス費居住費食費合計
要介護3・多床室・1割負担約2.2万円約2.7万円約4.6万円約9.6万円
要介護3・ユニット型個室・1割負担約2.4万円約6.2万円約4.6万円約13.3万円

実際の費用は、施設の加算や地域、日数によって変わります。入りたい施設に、月額の見積もりを出してもらいましょう。

所得が低い方は、居住費と食費が軽くなる

住民税非課税の世帯の方などは、市区町村に「負担限度額認定」を申請すると、居住費と食費に上限ができます。

段階主な条件多床室の居住費食費
第1段階生活保護を受けている方など0円300円
第2段階住民税非課税世帯で、年金収入などの合計が82.65万円以下(預貯金が単身650万円以下など)430円390円
第3段階①住民税非課税世帯で、82.65万円を超え120万円以下(預貯金が単身550万円以下など)430円680円
第3段階②住民税非課税世帯で、120万円を超える(預貯金が単身500万円以下など)430円1,420円

出典:世田谷区「負担限度額認定証」(2026年8月1日更新。所得の基準は2026年8月から。2026年10月23日に確認)。金額は1日あたり

申請は、お住まいの市区町村の介護保険の窓口で行います。預貯金の通帳のコピーなどが必要です。

特養の申し込み方

  1. 要介護認定を受け、要介護3以上の結果が出ていることを確認します。
  2. 担当のケアマネジャーや地域包括支援センターに相談し、入りたい施設の候補を探します。
  3. 施設を見学し、空き状況や費用を確認します。
  4. 申込書を出します(施設に直接出す地域が多く、市区町村がまとめて受け付ける地域もあります)。
  5. 施設が、介護の必要度や家族の状況などをもとに、入所の順番を決めます。

申し込んだ順ではなく、介護の必要度などで順番が決まるのが一般的です。地域によっては待つ期間が長くなるので、いくつかの施設に申し込んでおく方もいます。

困ったときの相談先

相談したいこと相談先
施設選び、申し込み担当のケアマネジャー、地域包括支援センター
負担限度額認定、介護保険のことお住まいの市区町村の介護保険の窓口

まとめ

  • 特養は、常に介護が必要な方が暮らす介護保険の施設で、原則として要介護3以上の方が入れます。
  • 入居一時金はなく、要介護3・多床室・1割負担なら月およそ9.6万円+日常生活費が目安です(当サイト試算)。
  • 住民税非課税の方は、負担限度額認定を申請すると居住費と食費が軽くなります。
  • 申し込みは施設に直接することが多く、介護の必要度などで入所の順番が決まります。

施設選びは、ご家族と一緒に見学に行くと安心です。

よくある質問

特養は要介護いくつから入れますか?

原則として要介護3以上の方です。要介護1・2の方は、やむを得ない理由がある場合を除き、新たに入所することはできません。要支援1・2の方は利用できません。

特養の費用は月いくらですか?

施設のタイプや部屋、要介護度、所得で変わります。当サイトで、要介護3・1割負担の場合を1日あたりの基準額から試算すると、多床室で月およそ9.6万円、ユニット型個室で月およそ13.3万円で、これに日常生活費や加算がかかります。所得が低い方は、居住費と食費の負担が軽くなります。

特養の申し込みはどこでしますか?

多くの地域では、入りたい施設に直接申し込みます。市区町村によっては申し込みの窓口や書類をまとめていることもあるので、市区町村の介護保険の窓口か、地域包括支援センター、担当のケアマネジャーに確認しましょう。

特養と老人ホームは何が違いますか?

特養は介護保険で運営される公的な施設で、入居一時金がなく、費用が比較的おさえられます。民間の有料老人ホームは、要介護度にかかわらず入れるところも多い一方、入居一時金や月額費用が高めになることがあります。

参考にした情報

制度や金額は変わることがあります。最新の情報は、各機関の公式サイトや窓口でご確認ください。

この記事の更新履歴

  •  公開しました。

次に内容を見直す予定:2027年8月ごろ

内容の誤りや古い情報にお気づきの方は、お問い合わせからお知らせください。

この記事を書いた人

これからの暮らし帖 編集部

年金・医療・介護の制度、詐欺の対策、終活、相続、お葬式とお墓について、厚生労働省・日本年金機構・警察庁・法務省・自治体などの公的な情報を確認しながら記事を作成しています。制度や数字は、定期的に見直して更新しています。