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エンディングノートとは?書き方と最低限書いておきたい10項目

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この記事のポイント

  • エンディングノートとは、もしものときに家族が困らないよう、自分の情報や希望を書き残しておくノートです。
  • 決まった書き方はありません。全部埋めようとせず、書けるところから少しずつ書けば十分です。
  • 最低限書いておきたいのは、連絡してほしい人、お金と契約のこと、医療・介護の希望、お葬式とお墓の希望などです。
  • エンディングノートに法的な効力はありません。財産の分け方を確実に決めたいときは、遺言書を別に作りましょう。

エンディングノートとは、もしものときに家族が困らないよう、自分の情報や希望を書き残しておくノートです。決まった書き方はなく、書けるところから少しずつ書けば十分。最低限、「連絡してほしい人」「お金と契約のこと」「医療・介護の希望」「お葬式とお墓の希望」を書いておくと、家族の負担を大きく減らせます。ただし、エンディングノートに法的な効力はないため、財産の分け方を確実に決めたいときは遺言書が必要です。

この記事では、エンディングノートに書いておきたい項目と、書き方のコツ、気をつけたいことを説明します。

エンディングノートとは?

エンディングノートは、自分のこと、財産や契約のこと、これからの希望などを1冊にまとめておくノートです。「終活ノート」と呼ばれることもあります。

書いておくと、次のようなときに役立ちます。

  • 病気やけがで、自分の意思を伝えられなくなったとき:どんな医療や介護を望むか、家族が判断する手がかりになります。
  • 自分が亡くなった後:家族は、連絡先、口座、保険、契約などを探し回らずに済みます。
  • 今の自分のために:財産や契約を書き出すことで、不要な契約や、これからの暮らしに必要なお金が見えてきます。

エンディングノートと遺言書の違い

エンディングノートと遺言書は、似ているようで役割がまったく違います。

エンディングノート遺言書
法的な効力ないある(法律で決められた形式で作った場合)
書き方自由法律で決められた形式がある
主に書くこと自分の情報、連絡先、医療・介護・葬儀の希望、家族へのメッセージなど財産を誰にどれだけ残すか
費用ノート代程度自分で書けばほぼかからない。公正証書にすると手数料がかかる

エンディングノートに「家は長男に」と書いても、法的には効力がありません。財産の分け方を決めておきたい方は、遺言書の書き方の記事を参考に、遺言書も作っておきましょう。

最低限書いておきたい10項目

エンディングノートは、全部埋める必要はありません。まずは、家族が「困った」となりやすい項目から書きましょう。

1. 自分の基本情報

名前、生年月日、本籍地、住所、マイナンバーカードや健康保険証、年金手帳(基礎年金番号)などの保管場所を書きます。

2. もしものときに連絡してほしい人

家族、親戚、友人、お世話になっている方の名前と電話番号を書きます。「入院したら知らせてほしい人」「亡くなったら知らせてほしい人」を分けておくと、家族が迷いません。

3. 預貯金

銀行や郵便局などの金融機関名と支店名、口座の種類を書きます。通帳や印鑑の保管場所も書いておきましょう。

4. 保険と年金

加入している生命保険、医療保険、火災保険などの保険会社名と保険の種類、証券の保管場所を書きます。受け取っている年金の種類も書いておくと、手続きのときに役立ちます。

5. 不動産やその他の財産

自宅や土地、株式や投資信託などを書きます。借入金(ローン)や、誰かの保証人になっている場合も、必ず書いておきましょう。家族が知らないままだと、後で困ることになります。

6. スマホ・ネットのこと、毎月の契約

スマホやパソコン、ネット銀行、ネットショッピング、有料の動画サービスなどの契約先を書きます。毎月引き落とされているもの(携帯電話、電気・ガス・水道、新聞、会費など)も一覧にしておくと、家族が解約の手続きをしやすくなります。

くわしくは、デジタル終活の記事で説明します。

7. 医療の希望

かかりつけの病院、飲んでいる薬、アレルギーなどを書きます。重い病気になったときに、病名や余命を知らせてほしいか、延命のための治療を望むかどうかなど、自分の考えを書いておくと、家族が判断に迷ったときの支えになります。

8. 介護の希望

介護が必要になったら、自宅で暮らしたいか、施設に入ってもよいか、介護のお金をどうするか、などを書きます。

9. お葬式とお墓の希望

お葬式の形(家族葬、一般葬など)、宗派やお世話になっているお寺、呼んでほしい人、遺影に使ってほしい写真、入りたいお墓などを書きます。決めていなければ、「家族に任せる」と書くだけでも、家族の気持ちは楽になります。

お葬式の形や費用は、お葬式の費用の相場の記事を、お墓の選び方は樹木葬とは、永代供養とはの記事を参考にしてください。

10. 家族や大切な人へのメッセージ

最後に、伝えたい気持ちを書きます。いちばん大切に読まれるのは、このページかもしれません。

エンディングノートの書き方のコツ

書けるところから書く

最初から全部書こうとすると、途中で手が止まってしまいます。今日は連絡先だけ、来週は口座のこと、というように、少しずつ進めましょう。

鉛筆やボールペンで気軽に

気持ちや状況は変わるものです。考えが変わったら、線を引いて書き直してかまいません。書き直した日付を入れておくと、どれが新しい考えなのかがわかります。

年に1回、見直す日を決める

誕生日やお正月など、見直す日を決めておくと、内容を新しく保てます。口座や契約、連絡先は、思っている以上に変わっていくものです。

書くときに気をつけたいこと

暗証番号やパスワードはそのまま書かない

暗証番号やパスワードをそのまま書くと、ノートをなくしたときに悪用されるおそれがあります。「どこに控えてあるか」までにとどめ、控えは別の場所に保管しましょう。

書いたことを家族に伝えておく

エンディングノートは、見つけてもらえなければ役に立ちません。「書いたこと」と「しまってある場所」を、信頼できる家族に伝えておきましょう。

財産の分け方は遺言書で

先ほども説明したとおり、エンディングノートには法的な効力がありません。財産の分け方で家族がもめないようにしたいときは、遺言書を作りましょう。

エンディングノートはどこで手に入る?

エンディングノートは、次のような方法で手に入ります。

入手方法特徴
書店・文房具店で買う項目が多く、しっかりした作りのものが多い
100円ショップで買う手軽に始められる。項目は少なめ
市区町村でもらう地域の相談窓口などが載っていることが多い。無料で配っている自治体もある
ホームページからダウンロードして印刷する無料のひな形を使える
ふつうのノートで手作りする自分に必要な項目だけで作れる

選び方やおすすめは、エンディングノートのおすすめの記事で、無料で手に入れる方法はエンディングノートの無料ダウンロードの記事で紹介します。

まとめ

  • エンディングノートは、もしものときに家族が困らないよう、自分の情報や希望を書き残しておくノートです。
  • 決まった書き方はありません。連絡先、お金と契約、医療・介護、お葬式とお墓の希望から書き始めましょう。
  • 暗証番号はそのまま書かず、書いたことと保管場所は家族に伝えておきましょう。
  • エンディングノートに法的な効力はありません。財産の分け方は遺言書で決めておきましょう。

書き始めるのに、早すぎることも遅すぎることもありません。今日は、まず「連絡してほしい人」のページだけでも書いてみませんか。

よくある質問

エンディングノートに最低限書くべきことは何ですか?

まずは、①自分の基本情報、②もしものときに連絡してほしい人、③預貯金や保険などお金のこと、④スマホや各種の契約、⑤医療や介護の希望、⑥お葬式とお墓の希望、の6つから書くと、家族が困ることを大きく減らせます。全部を一度に書く必要はありません。

エンディングノートは遺言書の代わりになりますか?

なりません。エンディングノートには法的な効力がないため、「この財産を誰に渡す」と書いても、そのとおりに分けられるとは限りません。財産の分け方を確実に決めておきたいときは、法律で決められた形式で遺言書を作る必要があります。

エンディングノートは何歳から書けばいいですか?

何歳からでも書けます。定年や65歳の誕生日、還暦、身近な方の葬儀など、気持ちが向いたときが始めどきです。元気で判断がしっかりしているうちに書いておくと、自分の希望を落ち着いて残せます。

エンディングノートはどこで手に入りますか?

書店や文房具店、100円ショップなどで売られています。市区町村によっては、オリジナルのエンディングノートを無料で配っていたり、ホームページからダウンロードできたりするところもあります。ふつうのノートに自分で項目を書いて作ってもかまいません。

暗証番号やパスワードも書いていいですか?

暗証番号やパスワードをそのまま書くのはおすすめしません。ノートをなくしたり、ほかの人に見られたりすると、悪用されるおそれがあるからです。「どの銀行に口座があるか」「パスワードはどこに控えてあるか」までにとどめ、パスワードの控えは別の場所に保管しましょう。

書いたエンディングノートはどこに置けばいいですか?

家族が見つけられる場所に保管し、「エンディングノートを書いた」「どこにしまってある」ということを、信頼できる家族に伝えておきましょう。せっかく書いても、見つけてもらえなければ役に立ちません。

参考にした情報

制度や金額は変わることがあります。最新の情報は、各機関の公式サイトや窓口でご確認ください。

この記事の更新履歴

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この記事を書いた人

これからの暮らし帖 編集部

年金・医療・介護の制度、詐欺の対策、終活、相続、お葬式とお墓について、厚生労働省・日本年金機構・警察庁・法務省・自治体などの公的な情報を確認しながら記事を作成しています。制度や数字は、定期的に見直して更新しています。