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樹木葬とは?費用の目安と種類、後悔しない選び方

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この記事のポイント

  • 樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や草花を目印にして遺骨を埋葬するお墓です。多くは、霊園やお寺が供養と管理を続ける「永代供養」がついています。
  • 2026年の調査では、樹木葬の平均購入額は71.7万円で、一般墓(152.0万円)の半分ほどでした。新しくお墓を買った方の47.4%が樹木葬を選んでいます。
  • 費用と使い勝手は、ほかの方と一緒に埋葬する「合祀型」か、自分たちの区画がある「個別型」かで大きく変わります。
  • 一度合祀されると遺骨を取り出せない、決められた年数が過ぎると合祀に移る、などの決まりを契約前に確認しましょう。

樹木葬(じゅもくそう)とは、墓石の代わりに樹木や草花を目印にして、遺骨を埋葬するお墓です。多くは、霊園やお寺が家族に代わって供養と管理を続ける「永代供養」がついているので、跡継ぎがいなくても安心して選べます。2026年の調査では、平均購入額は71.7万円で、一般的なお墓の半分ほどでした。

この記事では、樹木葬の種類と費用の目安、選ぶときに確認したいこと、後悔しないための注意点を説明します。

樹木葬とは?

樹木葬は、自然に還ることをイメージしたお墓の形です。シンボルになる木の周りや、花壇のように整えられた区画に遺骨を埋葬します。

選ぶ方が増えている理由は、主に次の3つです。

  • 跡継ぎがいなくてもよい:永代供養がついていれば、お墓を守る家族がいなくても、霊園やお寺が供養と管理を続けてくれます。
  • 費用をおさえやすい:墓石を建てないぶん、一般的なお墓より費用が安くなる傾向があります。
  • 明るい雰囲気:花や緑に囲まれた、公園のような霊園も多くあります。

お墓の情報サイト「いいお墓」を運営する鎌倉新書の調査(2026年)では、新しくお墓を購入した方のうち、樹木葬を選んだ方が47.4%と最も多くなっています。

樹木葬はどこでもできるわけではない

樹木葬は、都道府県などから許可を受けた墓地の中でしかできません。法律で、遺骨を土に埋めることができる場所は墓地に限られているからです。自宅の庭や、好きな山に埋めることはできません。

樹木葬の種類

樹木葬は、「遺骨をどう埋葬するか」と「どんな場所にあるか」で分けると、違いがわかりやすくなります。

埋葬のしかたによる違い

種類どんな埋葬か費用の傾向
合祀型(ごうしがた)シンボルの木の下などに、ほかの方の遺骨と一緒に埋葬する最も安い
共同型同じ区画に埋葬するが、骨壺や袋で遺骨を分けて納める中くらい
個別型・家族型1人、夫婦、家族ごとに区画があり、それぞれに埋葬する高め

個別型でも、決められた年数(たとえば13年や33年など)が過ぎると、合祀に移るプランが多いので注意しましょう。

場所による違い

種類どんな場所か
里山型自然の山林の一部を墓地にしたもの。広々としているが、郊外や山の中にあることが多い
公園型(霊園型)霊園の中に、花壇や庭園のように整えられた区画。駅や街から近いところもある
寺院型お寺の境内にある樹木葬。法要をお願いしやすい

樹木葬の費用の目安

鎌倉新書の「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」では、お墓の種類ごとの平均購入額は次のとおりでした。

お墓の種類平均購入額(2026年調査)前年の調査
樹木葬71.7万円67.8万円
納骨堂81.5万円79.3万円
一般墓152.0万円155.7万円

出典:鎌倉新書「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」

樹木葬の費用は、主に次の3つで決まります。

  1. 埋葬のしかた:合祀型は安く、個別型や家族型は高くなります。
  2. 入る人数:1人用、夫婦用、家族用で金額が変わります。後から入る人の追加費用がかかることもあります。
  3. 場所:都市部や駅に近い霊園は高めになる傾向があります。

契約時の金額のほかに、次のような費用がかかるかどうかも確認しましょう。

  • 年間の管理費(かからないプランもあります)
  • 墓誌やプレートに名前を彫る費用
  • 納骨するときの手数料や、お坊さんへのお布施

樹木葬のメリットとデメリット

メリットデメリット
跡継ぎがいなくても選べる合祀されると、遺骨を取り出せなくなる
一般墓より費用をおさえやすい決められた年数で合祀に移ることが多い
自然や花に囲まれた明るい雰囲気里山型は交通の便が悪いことがある
宗教や宗派を問わないところが多い家族や親族の理解を得にくいことがある

樹木葬で後悔しないための5つの確認ポイント

樹木葬について調べると、「後悔した」「こんなはずではなかった」という声も見つかります。多くは、契約前の確認不足から起こっています。次の5つを、必ず書面で確認しましょう。

  1. 遺骨の埋葬のしかた:最初から合祀か、個別に納めるのか。骨壺のまま納めるのか、土に還すのか。
  2. 合祀に移る時期:個別型の場合、何年後に合祀に移るのか。延長できるのか。
  3. 費用の総額:契約時の金額に加えて、管理費、彫刻料、納骨手数料などを含めた総額はいくらか。
  4. お参りのしかた:お花やお線香を供えられるか。お参りできる時間や場所に決まりはあるか。
  5. 現地の様子:パンフレットの写真と同じか。駅やバス停からの道のり、坂や階段、トイレや休憩所はどうか。

できればご家族と一緒に現地を見に行くのがおすすめです。実際にお参りする家族が納得していると、後のトラブルを防げます。

後悔やトラブルの例と対策は、樹木葬のデメリットと後悔しないためのポイントの記事でくわしく説明します。

こんな方に樹木葬は向いています

  • 子どもや跡継ぎに、お墓のことで負担をかけたくない方
  • 費用をおさえつつ、手を合わせる場所は残したい方
  • 自然や花に囲まれた場所で眠りたい方
  • 墓じまいをして、先祖の遺骨の移し先を探している方

反対に、「代々のお墓として、子や孫にも受け継いでいきたい」という方には、一般墓のほうが合っているかもしれません。迷ったら、永代供養とはの記事もあわせて読んで、いくつかの形を比べてみてください。

まとめ

  • 樹木葬とは、樹木や草花を目印にするお墓で、多くは永代供養がついています。
  • 2026年の調査では、平均購入額は71.7万円。新しくお墓を買った方の約半数が樹木葬を選んでいます。
  • 合祀型か個別型かで、費用と使い勝手が大きく変わります。
  • 合祀に移る時期と費用の総額を書面で確認し、家族と一緒に現地を見てから決めましょう。

お墓選びは、残されるご家族にも関わることです。気になる霊園が見つかったら、この記事をご家族にも送って、一緒に考えてみてください。

よくある質問

樹木葬の費用はいくらくらいですか?

鎌倉新書の「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」では、樹木葬の平均購入額は71.7万円でした。ほかの方の遺骨と一緒に埋葬する合祀型は安く、家族ごとの区画がある個別型は高くなるのが一般的です。年間の管理費がかかるかどうかも、霊園によって違います。

樹木葬と永代供養の違いは何ですか?

樹木葬は「お墓の形」、永代供養は「供養と管理のしかた」の名前です。永代供養とは、家族の代わりに霊園やお寺が供養と管理を続けてくれるしくみで、多くの樹木葬にはこの永代供養がついています。そのため、樹木葬は「永代供養墓の一種」として紹介されることもあります。

樹木葬は自宅の庭や好きな山でもできますか?

できません。法律で、遺骨を土に埋めることができるのは、都道府県などから許可を受けた墓地だけと決められています。樹木葬は、許可を受けた霊園やお寺の墓地の中で行います。

樹木葬で後悔することはありますか?

よく聞かれるのは、「合祀された後に遺骨を取り出せないと知らなかった」「思ったより木が小さかった・景色が違った」「駅から遠くてお参りに行きにくい」「家族が納得していなかった」といった声です。契約前に現地を見て、埋葬の方法、合祀に移る時期、管理費の有無を書面で確認しましょう。

夫婦や家族で一緒に入れますか?

個別型や家族型の樹木葬なら、夫婦や家族で同じ区画に入れるプランが多くあります。何人まで入れるか、後から入る人の費用はいくらかは、霊園ごとに違うので確認しましょう。

ペットと一緒に入れる樹木葬はありますか?

ペットと一緒に埋葬できる樹木葬もあります。ただし、すべての霊園で認められているわけではありません。希望する場合は、契約前に必ず確認してください。

参考にした情報

制度や金額は変わることがあります。最新の情報は、各機関の公式サイトや窓口でご確認ください。

この記事の更新履歴

  •  公開しました。

次に内容を見直す予定:2027年2月ごろ

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この記事を書いた人

これからの暮らし帖 編集部

年金・医療・介護の制度、詐欺の対策、終活、相続、お葬式とお墓について、厚生労働省・日本年金機構・警察庁・法務省・自治体などの公的な情報を確認しながら記事を作成しています。制度や数字は、定期的に見直して更新しています。