75歳になったらやること|医療保険の切り替えと運転免許の確認リスト
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この記事のポイント
- 75歳の誕生日から、医療保険が後期高齢者医療制度に自動で切り替わります。手続きはいりません。誕生日の前に、市区町村から資格確認書などが届きます。
- 会社の健康保険で家族を扶養していた方は、74歳以下のご家族が国民健康保険などに入り直す必要があります。
- 75歳以上の方の運転免許の更新では、認知機能検査と高齢者講習を受けます。過去3年間に一定の違反がある方は、運転技能検査にも合格する必要があります。
- 年金の繰下げを待っている方は、75歳が上限です。75歳を過ぎて待っても、年金は増えません。
75歳になると、医療保険が「後期高齢者医療制度」に自動で切り替わります。手続きはいりません。誕生日の前に、市区町村から「資格確認書」などの書類が届きます。保険料は夫婦でも1人ずつ払い、病院の窓口で払う割合は所得によって1割・2割・3割です。運転免許を持っている方は、75歳以上の更新で認知機能検査と高齢者講習を受けます。
この記事では、75歳の前後に届く書類と、やることを順番にまとめます。最後に、印刷して使えるチェックリストもあります。
75歳の前後に届くものと、やること
| 時期 | 届くもの・変わること | やること |
|---|---|---|
| 75歳の誕生日の前 | 資格確認書などの書類(市区町村から) | 保管する。マイナ保険証を使っていない方は、病院でこれを見せる |
| 75歳の誕生日 | 後期高齢者医療制度に自動で切り替わる | 扶養していた74歳以下の家族がいれば、その家族の保険の手続き |
| 75歳になってから | 保険料の納付書など(市区町村から) | 納付書か口座振替で払う。のちに年金からの天引きに変わることが多い |
| 免許の更新の約6か月前 | 認知機能検査・高齢者講習などの通知書(警察から) | 案内にそって予約し、受ける |
出典:厚生労働省、山梨県警察「運転技能検査」ほか、記事末の「参考にした情報」(2026年10月22日に確認)
医療保険:後期高齢者医療制度に切り替わる
後期高齢者医療制度(こうきこうれいしゃいりょうせいど)とは、75歳以上の方が全員加入する医療保険です。75歳の誕生日当日から、それまでの国民健康保険や会社の健康保険を抜けて、自動でこの制度に入ります。
75歳で変わること
| 項目 | 75歳から |
|---|---|
| 入る保険 | 後期高齢者医療制度(窓口は市区町村) |
| 病院で見せるもの | マイナ保険証、または資格確認書 |
| 保険料 | 夫婦でも1人ずつ払う。多くの方は年金から天引き |
| 窓口負担 | 所得によって1割・2割・3割。毎年8月1日に判定 |
窓口負担が何割になりそうかは、窓口負担を確かめるツールで目安がわかります。保険料や資格確認書のことは、後期高齢者医療制度とはの記事でくわしく説明しています。
扶養していた家族がいる方は注意
会社の健康保険に入っていて、74歳以下のご家族を扶養していた方が後期高齢者医療制度に移ると、そのご家族は健康保険の扶養から外れます。ご家族は、国民健康保険などに入り直す必要があります。手続きのしかたは、お住まいの市区町村の窓口で確認しましょう。
75歳になった月は、医療費の上限が半分になる特例がある
月の途中で75歳になると、その月は、それまでの健康保険と後期高齢者医療制度の両方に入ることになります。このため、月の1日以外に75歳になる方は、75歳になった月の医療費の自己負担の上限額(高額療養費の限度額)が、それぞれ半分になります。
誕生日が月の1日の方は、その月の初めから後期高齢者医療制度だけに入るので、この特例の対象になりません。
出典:相模原市「70歳以上74歳以下の人の高額療養費の自己負担限度額について」(2026年10月22日に確認)
医療費の上限のしくみは、高額療養費制度の記事で説明します。
運転免許:75歳以上の更新で受けること
70歳以上の方は、運転免許の更新の前に高齢者講習を受けます。75歳以上の方は、これに加えて認知機能検査を受けます。更新の時期が近づくと、警察から通知書が届きます。
| 受けるもの | 対象になる方 | 内容 |
|---|---|---|
| 認知機能検査 | 75歳以上で更新する方 | 記憶力や判断力の検査 |
| 高齢者講習 | 70歳以上で更新する方 | 座学や運転の指導(普通自動車の免許の方は合計2時間) |
| 運転技能検査 | 75歳以上で、過去3年間に一定の違反(11類型)があった方 | 教習所のコースで実際に運転する検査。合格しないと更新できない |
出典:大阪府警察「70歳以上の免許更新制度が変わりました」、山梨県警察「運転技能検査」、警視庁(2026年10月22日に確認)
運転技能検査の対象になる違反
運転技能検査の対象になるのは、次の11類型の違反です。
- 信号無視
- 通行区分違反
- 通行帯違反等
- 速度超過
- 横断等禁止違反
- 踏切不停止等・遮断踏切立入り
- 交差点右左折方法違反等
- 交差点安全進行義務違反等
- 横断歩行者等妨害等
- 安全運転義務違反
- 携帯電話使用等
運転技能検査は、更新期間が終わる日の6か月前から受けられます。何度でも受けられますが、期間内に合格しないと免許を更新できません。対象の方には、更新の約6か月前に通知書が届くので、早めに予約しましょう。
なお、運転技能検査は見直しが進んでいます。警察庁の有識者検討会の報告書(2026年8月)では、課題に「方向変換」を加えてアクセルとブレーキの操作を確かめること、「安全不確認」を減点の対象に加えることなどが示されました。始まる時期はまだ決まっていません(2026年10月22日時点)。
出典:警察庁「運転技能検査の見直しに関する有識者検討会の報告書等について」(2026年9月3日)
更新以外でも検査を受けることがある
75歳以上の方が、信号無視や一時停止違反など、決められた18種類の違反をすると、更新の時期でなくても「臨時認知機能検査」を受けることになります。
運転を続けるか迷ったときは、各都道府県の警察の「安全運転相談」で相談できます。全国共通の番号は「#8080」(シャープハレバレ)です。免許を返すことを考えている方は、運転免許の返納の記事で、返納の手続きと受けられる支援を紹介します。
年金:繰下げを待っている方は75歳が上限
年金を65歳で受け取らずに遅らせる「繰下げ」をしている方は、75歳が上限です。75歳まで遅らせると、年金は最大84%増えます。75歳になった月を過ぎて待っても、それ以上は増えません。繰下げを待っている方は、75歳になるまでに手続きをしましょう。
出典:日本年金機構「年金の繰下げ受給」(2026年10月22日に確認)
困ったときの相談先
| 相談したいこと | 相談先 |
|---|---|
| 資格確認書、保険料、窓口負担 | お住まいの市区町村の後期高齢者医療の窓口 |
| 扶養していた家族の保険 | お住まいの市区町村の国民健康保険の窓口 |
| 運転免許の更新、運転の不安 | お住まいの都道府県の警察(運転免許センターなど) |
| 年金の繰下げの手続き | お近くの年金事務所 |
| 介護や暮らしの困りごと | お住まいの地域の地域包括支援センター |
まとめ
- 75歳の誕生日から、医療保険が後期高齢者医療制度に自動で切り替わります。誕生日の前に届く資格確認書などを保管しましょう。
- 74歳以下のご家族を会社の健康保険で扶養していた方は、ご家族の保険の手続きが必要です。
- 75歳以上の運転免許の更新では、認知機能検査と高齢者講習を受けます。一定の違反があった方は、運転技能検査に合格する必要があります。
- 年金の繰下げは75歳が上限です。待っている方は、75歳までに手続きをしましょう。
65歳のときの手続きは、65歳になったらやることにまとめています。下のチェックリストを印刷して、終わったものに印をつけながら進めてみてください。
よくある質問
75歳になったら保険証の手続きは必要ですか?
手続きはいりません。75歳の誕生日から、後期高齢者医療制度に自動で切り替わります。誕生日の前に、市区町村から「資格確認書」などの書類が届くので、マイナ保険証を使っていない方は、病院でこれを見せて受診します。
75歳の誕生月の医療費は高くなりますか?
月の途中で75歳になると、その月はそれまでの健康保険と後期高齢者医療制度の両方に入ることになります。そのため、月の1日以外に75歳になる方は、75歳になった月の医療費の自己負担の上限額(高額療養費の限度額)が、それぞれ半分になる特例があります。
75歳以上の運転免許の更新では何をしますか?
認知機能検査と高齢者講習を受けます。さらに、過去3年間に信号無視や速度超過などの一定の違反(11類型)があった方は、運転技能検査を受け、合格しないと免許を更新できません。対象の方には、更新の約6か月前に通知書が届きます。
75歳で夫が後期高齢者医療に移ると、扶養されていた妻の保険はどうなりますか?
夫が会社の健康保険に入っていて、74歳以下の妻を扶養していた場合、夫が後期高齢者医療制度に移ると、妻はその健康保険の扶養から外れます。国民健康保険などに入り直す必要があるので、お住まいの市区町村の窓口で手続きを確認しましょう。
75歳の前後にやることチェックリスト
印刷して、終わったものに印をつけて使えます。
- 誕生日の前に届いた「資格確認書」などの書類を確認し、保管した
- マイナ保険証を使う方は、マイナポータルなどで切り替わっているか確認した
- 会社の健康保険で家族を扶養していた方:家族の国民健康保険などの手続きをした
- 後期高齢者医療の保険料の納付書が届いたら、払い方(納付書・口座振替)を決めた
- 窓口負担(1割・2割・3割)を、届いた書類で確認した
- 運転免許を持っている方:更新の通知書が届いたら、認知機能検査と高齢者講習を予約した
- 年金の繰下げを待っている方:75歳までに手続きをした
- ご家族に、書類の保管場所を伝えた
これからの暮らし帖 https://kurashicho.mood107.com/articles/75sai-yarukoto/
参考にした情報
- 厚生労働省「後期高齢者医療における窓口負担割合の見直し」
- 相模原市「70歳以上74歳以下の人の高額療養費の自己負担限度額について」(75歳到達月の特例)
- 大阪府警察「70歳以上の免許更新制度が変わりました(令和4年5月13日から)」
- 山梨県警察「運転技能検査」
- 警視庁「臨時認知機能検査と臨時高齢者講習(75歳以上の方)」
- 警察庁「運転技能検査の見直しに関する有識者検討会の報告書等について」(2026年9月3日)
- 警察庁「令和2年版 警察白書」(安全運転相談ダイヤル #8080)
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
制度や金額は変わることがあります。最新の情報は、各機関の公式サイトや窓口でご確認ください。
この記事の更新履歴
- 公開しました。
次に内容を見直す予定:2027年4月ごろ
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この記事を書いた人
年金・医療・介護の制度、詐欺の対策、終活、相続、お葬式とお墓について、厚生労働省・日本年金機構・警察庁・法務省・自治体などの公的な情報を確認しながら記事を作成しています。制度や数字は、定期的に見直して更新しています。